蜷川幸雄「蛇にピアス」

★★☆☆☆

蛇にピアス [DVD]蛇にピアス [DVD]
(2009/01/23)
吉高由里子高良健吾

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折角なので映画も観てみました。

かなり忠実に映画化されていると思います。吉高由里子はホント、惜しげもなくこの映画の中で脱いでます。私が彼女を知ったのはドラマ白い春からなので、清楚なのに白い春でギャルの役、この映画の中でも舌ピや刺青に興味を持つギャルの役で、単純に合ってないなぁと思います。キャピキャピしてない分、神々しさが出ているようにも感じられましたが、この蜷川って監督さん、ちょっと脱がせすぎな気も。登場してるうち、半分くらいは洋服着てなかったような。

最初30分位までは映画の方が良く出来てるじゃないか、と思えました。かなりアップテンポで最初の5分で吉高のヌード、10分で舌にピアス、20分で暴力沙汰という怒涛の展開。でもこのペースが続くわけもなく、まるで初心者のマラソンランナーみたいに後はだらだら。最後の方はヌードも見飽きるし、退屈してしまいました。

ルイが刺青を彫り終わった頃、彼女は生きる気力がなくアル中になるのですが、彼女の無気力感が伝わってこなかった。「お前餓死するぞ」って台詞の割には痩せてないし。原作通りなんだけど、シバさんとやるシーンが多すぎるから、アマが居なくなって号泣するのも「なんで泣いてんだ?あんだけやっといて」って感じになってしまっていた。シバさんが居る前で舌のピアスを00(?)に変えようとするあたりになると、単に「面倒臭ぇ女」としか思えなかった。

この映画も本も、若者の最先端というか、大人の理解出来ない世界を描きたかったはずだと思うのだけれど、なんか刺青も神秘的には見えなかったし、SMも手を縛って髪引っ張ってばかり。本当に人体改造やSMの世界にいる人はこの映画から随分遠いところに居る気がする。。。
(完璧に表現すると単なるエロDVDになってしまうか。)

原作もそうなんですけど、このお話って、結局何を伝えたかったのは私には良く分かりません。軽々しく人体改造やSMをしちゃう若い子の至りを描きたいならあびる優を主人公にした方がよっぽどマッチしたんじゃないかとも思う。だってこの主人公、世間からシラ〜っとした目で見られているような存在の子達なワケでしょ?(他の投稿でも書いてるけど個人的にあびる優は嫌いじゃないです。)彼女の強い目線の方がよっぽど一般の人達がくだらなく見える世界を描けたのではないでしょうか。

最後に、タトゥー屋さんってあんなに暗くて地下のジメジメしてそうなところに今は無いんじゃない?海外とかだと普通にコーヒーショップみたいなところで彫っている。でもどうせ親からもらった体に傷をつけたり形を変えるなら、あれくらい神秘的に作業する方がいいなとは思えました。外人さんがわけ分かんない漢字の刺青とかしてるのを見ると、ホント「あんた・・・それで良かったのかい?」って侘しくなっちゃうもん。

難しいよな、こういう作品は。あの短い本を2時間にしなきゃいけないわけだし、一般に見せられる程度に異質な世界を描かなくちゃいけないんだから。でも映画にしたからには評価させて頂きました。

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

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